小さな自分ルールを作ったら、毎日がちょっとラクになった話

はじめに|「ちゃんとしなきゃ」に疲れきっていた私

こんにちは、ズボラ主婦のまるです。

みなさんは、朝、目が覚めた瞬間から
「あれもしなきゃ」「これもやらなきゃ」
って、頭のなかが忙しくなったこと、ありませんか?

目覚まし時計が鳴ると同時に、
「洗濯物、干してなかった」「朝ごはん、何にしよう」
そんなふうに、やるべきことリストが一気に押し寄せてくる。

私の毎日は、まさにそんな感じでした。

朝ごはんを作って、子どもを起こして、学校へ送り出して。

そのあとも、洗濯、掃除、買い出し、仕事、子どものお世話、夕飯の準備……。

やることは山のようにあるのに、
自分の体力も、心のエネルギーも、なかなか追いつかない。

「もう少し休みたいな」「ちょっとだけ座りたいな」
そんな気持ちを押し込めながら、
ただただ義務感だけで動いていました。

それなのに、夜になって振り返ると、

「今日もあれができなかったな」
「これも終わらなかった」

できなかったことばかりが目について、
心にチクチクとした痛みが残る。

気づけば、自分を責める言葉ばかり頭に浮かんでいました。

「またダメだった」
「私はちゃんとできない人間なんだ」

そんなふうに、いつの間にか自己否定のループにはまって、
どんどん自分に厳しくなっていました。

本当は、毎日すごく頑張っていたのに。

誰かに頼ることもできず、
ただ「ちゃんとしなきゃ」という重たいプレッシャーを、
自分で自分にかけ続けていたんです。

小さな自分ルールを作ったきっかけ

ある夜、ふと気づいたこと

ある日の夜、いつものようにバタバタと家事を終わらせたあと、

干したままになっていた洗濯物を取り込もうと動き出したものの、
そのままソファに座り込んでしまいました。

リビングには、山積みの洗濯物。

「たたまなきゃ」「早く片付けなきゃ」

頭ではわかっているのに、
もう体も心も、ピクリとも動かない。

時計の針は、夜の10時を過ぎていて、
身体の芯まで疲れが染み込んでいました。

そのとき、心の奥底からふと湧いてきたのが、こんな言葉でした。

「でも、干しただけでも、すごくない?」

たためなかったことを責めるのは簡単だけど、

干すところまではちゃんとやった。
雨に濡らさずに済んだ。

それって、本当はとても立派なことじゃないか。

誰かに褒めてもらわなくても、
ご褒美をもらわなくても、

「今日の私、ちゃんと頑張ったよ」
って、自分で自分に言ってもいいんじゃないか。

そんなふうに思えたのは、

もしかしたら、社会人になって初めてだったかもしれません。

いつも「もっとできるはず」「これぐらいやって当然」と、

自分に厳しくしてきたからこそ、
「できたことを認める」っていう発想が、なかったんです。

その小さな気づきが、
私にとっては、とてもとても大きな一歩でした。

小さな自分ルールで心がラクになった

「できた」を数える、自分だけのルール

あの夜の気づきから、私はある「小さな挑戦」を始めることにしました。

それは、今までみたいに「できなかったこと」を数えるんじゃなくて、

「できたこと」を見つけるルールを、自分の中に作ること。

たとえば──。

  • 洗濯物を干しただけでもOK。
  • コンビニごはんになっちゃったけど、お腹を満たせたならOK。
  • 子どもに笑顔で「おはよう」が言えた、それだけでも十分。

小さな、小さな「できた」を、意識して探す。

そして、1日の終わりには、自分にこう声をかけることが多くなりました。

「今日もよくやったね。えらいよ。」

さらに、サボってしまった日も、

「休むのも、ちゃんとした仕事のひとつ」と
自分に言い聞かせるようにしたんです。

すると不思議なことに、

それだけで、心の中にふわっとあたたかい風が吹いたような感覚が広がっていきました。

自分にダメ出しをしないだけで、こんなにも心って軽くなるんだ。

自己肯定感が、少しずつ回復していった

最初は、正直ちょっと気恥ずかしかったです。

「何言ってるんだろう、自分に甘すぎるんじゃないかな?」

そんな疑いの声も、心のどこかにありました。

でも、続けていくうちに、少しずつ、少しずつ、変化が現れてきたんです。

朝起きたとき、

「よし、今日もとりあえず顔を洗えた。えらい。」

子どもにイライラしそうになったときも、

「怒らずに一呼吸おけた。すごい。」

そんなふうに、自分を褒めるポイントを自然と探せるようになっていきました。

小さな「できた」が積み重なると、

「私、意外とちゃんとやれてるじゃん」
って思えるようになる。

そして、それが静かに静かに、
心のなかで自己肯定感の種となり、

いつしか、しっかりと根を張り始めていました。

それは、以前の「どうせ私なんて」と
自己否定ばかりしていた私には、考えられない変化でした。

小さなルールが生んだ変化

家族にも、世界にも、優しくなれた

自分を許す小さなルールを続けていくうちに、

心に少しずつ、でも確実に、変化が生まれました。

まず、自分に対する責める気持ちが、ふわっと薄れていったんです。

「今日もダメだった」と落ち込む代わりに、

「今日もよく頑張った」と自分に優しい言葉をかける。

たったそれだけのことで、

心の中に少しずつ余裕が生まれていきました。

そして、その変化は、自然と家族にも広がっていきました。

たとえば、子どもが朝ぐずって、
なかなか支度をしようとしない日。

以前の私だったら、

「早くして!」
「何回言わせるの!」

とイライラをぶつけてしまっていたかもしれません。

でも、今は違います。

「まあ、そんな日もあるよね。」
「私だって、今日はちょっと眠いもんね。」

そう思える自分がいる。

子どものわがままも、

夫のちょっとしたミスも、

「私だって完璧じゃないしね」
と笑って受け止められる。

気づいたら、家族との空気が、以前よりずっとあたたかく、穏やかになっていました。

何より、自分自身がラクになった。

自分に厳しくしすぎると、周りにも厳しくなってしまう。

逆に、自分を大事にすると、

不思議と、周りの人たちにも優しい目を向けられる。

そんな当たり前のことに、やっと気づくことができたんです。

世界は何も変わっていないはずなのに、

見える景色が、そっと優しくなっていました。

まとめ|小さな自分ルールで、心をあたためる

完璧じゃなくていい。むしろ、そのほうがいい。

私たちは、つい「完璧」を目指してしまいがちです。

もっとちゃんとやらなきゃ。

もっとできるはずなのに。

そうやって、自分に厳しい言葉を浴びせながら、
気づかないうちに心をすり減らしてしまう。

でも、本当は──。

人は、ロボットじゃない。

疲れる日もあれば、
どうしてもサボりたくなる日だってある。

やる気が出ない朝も、
涙がこぼれそうな夜も、

きっと誰にだって、ある。

そんな自分を責めるのではなく、
そのまま受け入れてあげること。

「これが今の私だよね」って、
そっと抱きしめてあげること。

それが、きっと、本当の意味での「強さ」なんだと思います。

小さな自分ルールは、私にそれを教えてくれました。

完璧じゃなくていい。
むしろ、完璧じゃないからこそ、愛おしい。

ズボラ主婦まるからあなたへ

もし今、

  • 「ちゃんとできない私なんて……」
  • 「もっと頑張らなきゃいけないのに……」

そんなふうに、胸がギュッと苦しくなっているあなたがいたら。

どうか、ひとつだけでもいい。

自分にやさしいルールを、作ってあげてください。

たとえば、

  • 「疲れた日はお惣菜を買ってもいい」
  • 「夜9時を過ぎたら家事はもう終わりにする」
  • 「頑張れなかった日も、自分に『よくやったね』と言う」

そんな小さな、小さなルールで、いいんです。

そのルールはきっと、
今日を、そして明日を、

少しずつ、あたたかく、軽やかにしてくれます。

あなたは、あなたのままでいい。

ズボラ主婦まるでした♪

あなたの心に、今日も小さな「よくやったね」が届きますように。

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