
はじめに|疲れた夜、シンクにたまった食器を前に固まる私
こんばんは、ズボラ主婦まるです。
1日が終わる頃、 子どもを寝かせて、やっと座れると思った瞬間に目に入るもの。
それが、山盛りの食器がつまったシンクです。
「今からこれを全部洗うの…?」
そう思っただけで、全身の力が抜けていくような感覚。
家事をひと通り終えてヘトヘトなのに、 最後に“やらなきゃいけない”とプレッシャーを感じるのが食器洗いなんですよね。
しかも、放っておくと朝に後悔する気がして、 気力をふりしぼって立ち上がることもしばしば。
でも、どうしてこんなにも「洗わなきゃ」と思ってしまうのか?
今日は、そのモヤモヤと向き合って、
あえて“洗わない”という選択をしてみた夜のことをお話しします。
これは単なるズボラの話ではありません。 “自分を守る暮らし方”の話でもあります。
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「洗わないと落ち着かない」がつらかった理由
私は長い間、「家の中を整えてからじゃないと寝てはいけない」という思い込みに縛られていました。
特に食器洗いは、“その日のうちに片付けるべき”という謎の義務感が強くて、
どんなに疲れていても、シンクにお皿を残して寝るのは「怠け」だと感じていたんです。
それは、どこかで“ちゃんとしている主婦像”を追いかけていたからかもしれません。
SNSで見る丁寧な暮らし、
YouTubeで見るナイトルーティン、
それらと比べて、
「私って全然ちゃんとできてないな」と落ち込む日もありました。
でも実際の私は、
朝から晩まで動いて、子どもの送迎、買い物、洗濯、仕事や家事をこなしてる。
それでも「最後の食器を洗えなかっただけで0点」みたいに思っていたんです。
今振り返ると、それってとても苦しかった。 完璧を求めすぎて、心の余裕がどんどん削られていたんです。
“水につけるだけ”をOKにしたら、心が軽くなった
あの日の夜、私はシンクの前で立ち尽くしていました。
疲れきった身体にムチを打って食器を洗う気力もなく、
かといって放置するのも気が引けて、
しばらくぼーっと突っ立ったまま。
そしてふと、こう思いました。
「とりあえず水に浸けておくだけでいいんじゃない?」
洗剤もスポンジも使わず、 シンクにたまった食器にお湯をかけて、 重なったお皿を広げながら、すべてを水に浸けてみました。
それだけで、気持ちがスーッとラクになったのを今でも覚えています。
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“洗っていないのに、ちょっと満足している自分”
何も洗っていないのに、なぜか達成感。
それはきっと、「やらなかった」ではなく「別の形で対応した」という 前向きな選択を自分がしたからだと思います。
翌朝、そのままの食器たちを見て 「うわ、洗い忘れた!」とは思いませんでした。
むしろ、“自分を労わった形跡”に、ほっとしたのです。
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洗わなかったことで得られた3つのメリット
ここからは、食器をあえて洗わなかったことで得られたメリットを、 私自身の体験をもとに3つご紹介します。
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1. 夜に“自分の時間”が少し戻ってきた
いつもなら、片付けを終える頃には23時近く。
スマホを見る気力もなくベッドに直行していた私ですが、
この日は21時すぎにすべてを終え、
ゆっくりお茶を飲む時間が持てました。
たった20〜30分の違いですが、 「休めた」という感覚が、翌日の体力にも影響しました。
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2. 翌朝のほうが早く・ラクに片付いた
夜よりも、朝の方が意外と元気だったりしますよね。
食器を水に浸けていたおかげで、 こびりついたご飯粒や油汚れもスルッと落ちて、 スポンジでなでるだけでキレイになりました。
結果的に、朝10分で終わった洗い物。 夜に無理していた頃よりも効率的だったことに驚きました。
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3. 「完璧じゃなくても暮らしは回る」と気づけた
食器を洗わなかっただけで、何も困らなかった。 家族が困ることもなく、生活に支障も出なかった。
それどころか、私自身の機嫌が良くなったことで家全体の雰囲気も和らいだ気がします。
「やらなきゃ」を手放すことで、
暮らしに“余白”が生まれるんだなと実感しました。
おわりに|“ちゃんとやらない勇気”も、自分を守る暮らし方
家事って、正解がないからこそ、 ついつい「人から見てどうか」で自分を判断してしまいがちです。
SNSではピカピカのキッチン、
料理研究家みたいな夜ごはん、
完璧なルーティン投稿を見ては、
「私はなんでできないんだろう」って思うことも。
でも、それってほんの一部分だけ切り取った世界。
本当は、疲れたら休んでいい。 やらない日があっても、それでいい。
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“やらない”ことは、サボりじゃなくて「調整力」
「今日は洗わない」と決めたことで、 私はただラクをしたのではなく、 自分の状態に合わせて行動を変えられたという ちいさな自信を得ることができました。
これってすごく大事な感覚なんですよね。
頑張れる日は頑張って、 疲れてる日はあえて緩める。
それができるって、実はとても成熟した“暮らしのバランス感覚”だと思うんです。
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“洗わない選択”で、暮らしがうまく回りはじめた
あの夜から、私は食器を水につけることを選択肢のひとつとして取り入れています。
- 疲れてる日は、潔く“洗わない”を選ぶ
- 元気な日は、サクッと片付けてスッキリする
こうして自分で暮らしのリズムを調整できるようになったことが、 私の心と体の負担をぐっと軽くしてくれました。
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最後に|あなたの今日も、100点でいい
疲れた夜、洗わずに寝てもいい。 罪悪感を手放して、明日また元気に起きればいい。
暮らしの中で、自分を責めすぎず、 「今日はここまででOK」と言える心の余白を持っていきましょう。
“ちゃんとやらない勇気”が、 あなたの毎日を、もっとやさしくしてくれるはずです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。